羽生田俊常任執行委員の司会で開会。冒頭唐澤 人委員長は五月十九日に予定していた執行委員会を延期し本日改めて開催するに至った経緯等について説明したのち、次のように挨拶した。
「六月二十三日に骨太の方針二〇〇九が閣議決定されたが、日本医師連盟では竹嶋康弘副委員長が中心となり昼夜を問わず懸命なロビー活動を行ってきた。その結果、社会保障費二千二百億円の抑制はしないという方針が明確になり、平成二十二年度の診療報酬改定にも配慮がなされると聞いている。現在、日本医師会では地域医療再生に取り組んでいるが、基金創設の替わりに診療報酬を抑制されないように働きかけていかなければならない。今後も国民の医療と福祉なくして国は成り立たないことを堂々と主張し、その方向に政治が進むよう全力で医政活動を行っていく。本日は平成二十一年度交付金と特別会費の納入と国政選挙に関する三議案について審議を賜るが、円滑な議事運営をお願いする」
交付金は四〇% 特別会費は前回同様
議事に移り、平成二十一年度交付金と特別会費の納入について宝住与一副委員長が、「二十一年度は見直す方向でいたが、検討を重ねた結果従来どおり負担金に対し四〇%の交付金を充てたい。特別会費は第二十回、二十一回の参議院通常選挙同様会員一人当たり一万円の納入をお願いする」と説明した。
参議院議員選挙支援者名簿三百万の獲得に全力を
第二十二回参議院通常選挙における西島英利候補の支援体制について羽生田常任執行委員が、「選挙対策委員会でさまざまな議論が出たが、最終的に三百万の支援者名簿を集めることを決めた。A会員一人当たり三十六人分を集める必要があり、負担は大きいが、それぐらい集めなければ上位当選はおぼつかない」と理解を求めた。
支援名簿はリーフレット等と合わせて七月上旬に発送する。支援名簿の最終提出期限は十月三十日だが、羽生田常任執行委員は「前回、前々回の選挙では候補者のポスターが医療機関内にあまり貼られていなかった。先生方が直接口頭で協力を依頼するのが一番大事であることは言うまでもないが、ポスターによるPRにも努めてほしい」と訴え、圧倒的多数の賛成をもって承認された。
衆議院総選挙与党候補者を推薦
三つ目の議案である衆議院総選挙について宝住副委員長は、「解散になった場合は各都道府県医師連盟に小選挙区候補者の推薦をいただくことになるので、その準備をよろしくお願いしたい。また、各都道府県、各郡市医師連盟においては、衆議院小選挙区責任者、同代行責任者を先頭に一丸となった活動をお願いする」と訴え、採決の結果圧倒的多数の賛成で承認され、日本医師連盟の結束を誓い散会となった。
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